灰桜
世界は美しくなんかない。
そしてそれ故に、美しい。
これは、「キノの旅 -the Beautiful World-」というライトノベルの主人公 キノの言葉。
キノの旅についてはこちらから:http://kinonotabi.com/
現在21巻まで出版されていて、まだまだ刊行中。
どんな話かというと、旅人であるキノが、なぜか人間の言葉を喋るモトラド、エルメスと一緒に旅をして多種多様な国を巡るというお話。
話としての繋がり、例えば新しく登場人物が出てきてその後も話に関わってくるなど、はあるけれども基本的に一話完結で、ひとつひとつの話はとても短く読みやすい。
何に惹かれるかってもちろんキノが旅人であるのはそうなんだけど、「言葉」が凄い。
なぜ旅を続けるのか
という問いにキノはこう答える。
止めるのは、いつだってできる。 だから、続けようと思う。
当たり前だけど、
忘れがちなことを
さらっと言ってのけてしまうのが
さすが主人公と言うべきか。
こうやって切り取るとまた違うのかもしれないけれど、文章として読んでいるとキノや周りにいる人たちは決して気取っているわけじゃない。そこはご自身の眼と感性にお任せしたいところ。
とも言われているので、ラノベに抵抗あるって人も是非一度手に取ってもらいたいお話。
今はアニメ放映中な様子。
http://www.kinonotabi-anime.com/
こういうワードを並べると敬遠する人が少なからずいるこのご時世なんだけど、言わせてもらいます。
不平をいう前に内容は知っておこう。
ああ、それから
旅人ならまず読もう。
出版社のキーフレーズは、
わくわくをはじめよう。
いや、もう読むしかなくないですか?
わくわくしたい人は読みましょう。
最後にもうひとつ、主人公の言葉から
あなたを幸せにするのは
最後はいつだってあなただ