橙
好きなことってなんですか?趣味は?
この問いかけに、
写真
って答えるようになったのは3年前。
高校2年生の秋のことだ。
好きな人たちのかっこいい瞬間
をいつまでもカタチに残しておきたかったから。
理由はこれ一択。
私よりうまいひとも、センスがある人も
それはもう山ほどいるわけで、
大学生になってカメラっていう存在が同世代にとって身近な存在になると、
私が写真を撮る理由ってなんだろう?
と考える日が増えた。
もはや、考えるとかいう言葉では収まりが悪くて
私は今、カメラを持つ全ての人に妬いている。
そして焦っている。
なぜ?カメラにこだわる理由ってなんだ?
そもそもなんでカメラを始めたんだっけ?
何回も何回も考えて、
高校生の自分はそんなこと少しも気にしていなかったってことを思い出した。
人見知りで、話したい人にも話しかけにいけない、そんな自分の手元に現れた救世主がカメラじゃなかったのか。
カメラのスクリーンの先に、
今ではファインダー越しに
自分が捉えた笑顔がこの瞬間も自分のそばで笑ってくれる存在になっている。
話しかけたい存在だった人たちが、今自分のそばに集まって、一つのスクリーンを覗いている。
写真の中よりも心に響く笑顔で。
「いつも写真ありがとう」
「あなたが撮った写真がすき」
なんて贅沢な言葉と一緒に。
どうしてこんな大切なことを忘れてしまっていたのだろうか、と今ちょっと悲しい。
今の自分があるのは、カメラがあるから。
その先に、大好きな人たちの笑顔があり続けたから。そして今も。
なんてことだ、
家に帰ったらカメラにありがとうって言わなきゃな
そして、私の写真を1回でも好きだと言ってくれた大事な人たちへも、
ありがとうございます。
私と、わたしのカメラを今日からもよろしくお願いします。
わい。
P.S.
これから、見守ってくれるあなたは
ぜひ下の写真からテレポーテーションを。